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クリオケアセンタースタッフ作のポエムが入賞しました!

この度、当クリオケアセンターの主任サービス責任者である岩根 眞理子作の詩歌が、
岐阜県養老町の平成28年度 第17回「家族の絆 愛の詩」にて、見事入賞いたしました。
タイトルは「祈り」。母親を介護していた時の気持ちを書いたものです。
入賞を記念して、当ホームページにて「祈り」全文を掲載致します。ぜひご一読ください。


岐阜県養老町 養老改元1300年祭協賛事業
平成28年度 第17回「家族の絆 愛の詩」 入賞作品

祈り

岩根 眞理子

老いた母を
車椅子にのせて
秋の陽だまりの道をゆく
自分で歩くことのできなくなった悲しさと
体の痛みと
老いてゆく寂しさと
うしろを押す娘のぎこちない操作に
不安そうに
 心細そうに
母は車椅子に馴れないでいる

何回かそんな外出をくりかえし
いくつもの段差や
道の凸凹も体験し
娘の操作も馴れてきて
母の顔に和らぎがみえる
自分の足で
自分の道を歩くことしか考えていなかった母は
車に乗せられて
どこに
 どのように
連れていかれるのかと
娘を信頼しきれずに
自分の足で歩いていた過去ばかりを追っていたが
もしかしたら
この子が連れて行ってくれるところは
もっと ずっと
いいところなのかもしれないと
ふと
感じ始めている
このまま
この子を信じて
この子に
身を託していればいいのだと

老いた母は
今 はじめて
肩の力をぬいて
車椅子に
いや 娘に
身をゆだねようとしている

娘は
母の重みを全身に受け止めながら
必死に 坂道を登る
なんとか   なんとか
たどりついて
母に
見たこともない
すばらしい世界を 見せてあげたくて

凛とした
秋の冷気にふれて
透き通った
ひかりのさす中を
 いのりつつ
  いのりつつ
車椅子の背を
押してゆく。